【映画感想】マローボーン家の掟
屋根裏でバルサンを焚こう。10個くらいいっぺんに。
ホラー…というよりは、サスペンスになるのでしょうか。
アメリカの古い屋敷(これが素敵なんだ)に母一人子4人という一家が何かから逃れるように越してきます。
近くに住むアリーという明るく魅力的な同世代の友人も現れ、美しいアメリカの田舎町での暮らしが始まるかと思いきや、ジャンル的にそうはいかないのでした。
母の死、それにまつわる相続問題。子供たちとアリーがいい子たちなだけに、彼らの暮らしに立ち込めてくる暗雲にハラハラ。マローボーン家が逃げてきたものの真相がわかった時は、怖っ!!!ってなります。
序盤に窓に銃弾を受けたときにジェーンが見せたすごい恐怖の表情、あの意味がわかる時の感じが、もうつらい。バルサンバルサン。
この映画の白眉は、ある種の凶悪犯罪者とはどんな生き物か、というのをすごい説得力で描いてるとこでした。生命力が上記を逸したレベルで強くて、普通に育った人間が、無意識化に持っているブレーキが存在しない感じ。屋敷になにかいる演出より、こっちのが怖かった…
ともあれ、1970年代のアメリカの郷愁を誘う美しい風景がたまらない映画です。
あとチャーリー・ヒートンくん!めちゃ好みの顔!