ナツノート

映画や本の感想

【映画感想】ソムニア

 

ソムニア ?悪夢の少年?(字幕版)
 

 ソムニアとはラテン語で夢を意味する。インソムニアとは「夢がない」状態=不眠症

 

良い子そうな孤児と、彼を引き取る感じの良い若夫婦。

もうこのまま本編スキップして幸せになってくれー!!って思いましたよ。

だってこれホラーなんだもん…

 

どうやら引き取られた少年コーディには夢を具現化する能力がある模様。

幼い子を亡くしたことから立ち直りきれていない奥さんは、その能力を死んだ我が子に出会うためのプロジェクターのように使ってしまいます。無理もない。

しかし、超能力にはつきものの副作用。いいイメージだけではなく、コーディの悪夢に現れるエイリアングレイのような風貌の「キャンカーマン(悪い奴)」まで現実に現れ、旦那さんを飲み込んでしまうのでした。

 

このお話、超能力を持っているのはコーディだけど、主人公は妻ジェシーなんですよね。息子の死を受け入れられず、コーディの能力を利用した代償に、夫もコーディも幻の息子も、全てを失ってしまう。そしてそこからコーディと彼の過去に腹を据えて向き合い、怪異に立ち向かうのです。二人目の息子を救うために。

過去を調べ、施設に侵入するジェシーはヒーローのようにかっこよかったです。

それから、キャンカーマンの名前と存在の由来はとても切ないエピソードでした。

 

旦那さんが戻ってこなかったのが残念。いい夫、いい父だったのにぃ…

見終わって俳優さんを調べてびっくりでした。トーマス・ジェーン、ミストの父ちゃんじゃん!!どうあっても家族と幸せになれないの辛っ…