ナツノート

映画や本の感想

【映画感想】バトル・オブ・ライジング

 

バトル・オブ・ライジング

バトル・オブ・ライジング

  • メディア: Prime Video
 

 「ッ‼︎」のないタクティクスオウガ。もしくはリョナ控えめのヴォルフスムント。

 

中世マッツを堪能しました。

16世紀に実際にあったとされる民衆の領主への反乱を元にした小説「ミヒャエル・コールハース」の映画化です。

馬商人コールハースは、王妃が禁じている通行税を取り立て、従者に犬をけしかけ、彼の財産である黒馬を痛めつけるという男爵の仕打ちに憤り、何度も訴訟を起こします。

ついには妻が王妃に直訴状を届けにいくのですが、その妻が宮廷で暴行を受けて亡くなってしまうにいたり、コールハースは武器をとり、領主を襲撃するのでした。

 

絵面がとにかく美しい。好き!

タクティクスオウガ好きな民は是非見てほしいです。

戦意をあおるというよりは、絵画のような止め絵の美しさがあります。

マッツの美貌が光と影に彩られてたいへんなことになっています。

 

お話の進行は淡々としていて、説明は最小限に抑えられています。

コールハースの手勢と領主軍?が騎馬戦するときも、俯瞰のカットで表現されていて、ヒロイズムとか高揚感とか徹底して排除してる感じです。

 

最終的に、コールハースの訴訟は勝訴に終わるのですが、反乱を起こし、民の平穏を乱した咎で、斬首されてしまいます。

もう、王妃様なんなの…マッツの尻見物代で命くらい助けてくれたっていいじゃないの。

最後の5分くらい?刻々と死刑の瞬間が近づいてくる人間の表情を見守らねばならないのがとにかく辛い。上着をとられ、斬首台にあげられ、下着の首元を切られ、その背後に剣を持った人が現れ…辛い。精神的リョナ。

 

ところで何のサービスなのか、やたら男性のフルチンヌードが出てきます。この映画。

マッツの野外お風呂シーンもあるよ。王妃にアポなし訪問されて、慌ててズボン履くマッツだよ。