【映画感想】ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
公開当時、攻城戦すごいって絶賛されてたの思い出しました。それから上映時間長くてお尻痛くなったっけ…
本シリーズの味わいポイントって大別して二つあるなあと思いました。
一つはトールキン原作の「指輪物語」を、ピーター・ジャクソン監督が作品への深い愛とこだわりをもって映像化した世界を楽しむこと。
もう一つは、人の心が揺れ動き、悪に負けたり打ち克ったりするのを見ること。
公開当時はファンタジーの世界に連れて行ってもらえるのを楽しんだ記憶がありますが、今は後者をしみじみとかみしめています。
今回の視聴で、フロドの他にも主要な登場人物の多くに葛藤が与えられているのに気づきました。
メリー&ピピンには、自分たちの分をわきまえて冒険からリタイアするか否か。
アルウェンには、エルフとして不死を生きるか、今にも戦で死にそうなアラゴルンの伴侶として人の世で限りある生を生きるか。
ファラミアには、己の目と信念、ゴンドールの執政の子としての立場、どちらに立って選択するか。
彼らは悩みながらもそれぞれの選択をします。
信念に殉じる、英雄の選択です。
その時点で現実とは同列に語れない、夢物語と言われるのかもしれませんが、私はそこに夢物語の効能があると思うのです。
サムの言う「心に残る偉大な物語」というものです。
(比べてセオデン王が谷に撤退することを選んだのは、人間的でリアルな展開だと感じました。セオデン王の立場には立ちたくないなあと素直に思いました。英雄ではなく面倒ごとと責任を負いつづけないといけない立場の人ですから…)
来週はいよいよ3作目「王の帰還」です。ほぼほぼ内容忘れているから新鮮な気持ちで見られる自信がある!