【ゲーム感想】チックタック:二人のための物語(Tick Tock: A Tale for Two)
プレイ時間2時間くらい…?
4時間かかりましたとも!
(私がお腹痛くなって何回も中断した分を除けば3時間か。すまないすまない)
2人で協力してやる謎解きゲーム「チックタック:二人のための物語」をプレイしました。
プラットフォームはSteam、Switch、iosなどいろいろあってプレイしやすい。お値段も千円しないのでとてもお手軽。
ゲーム開始時にPL1かPL2どちらかを選び、進行するには、選ばなかった方のプレイで提示される情報が必要になるというものなので、一緒にプレイする相手と媒体を揃える必要はなし。情報のやりとりを終始していくので、チャット等は必要です。
(パソコンとケータイがあれば一人二役のぼっちプレイも理論上は可能なはず。)
送られてきた手紙と懐中時計をいじっていると、プレイヤーは仄暗い絵本のような世界に吸い込まれてしまいます。もう一人のプレイヤーと協力して世界を探索し、ギミックを動かして状況を進行させ、この事態を解明・脱出するのがゲームの目的です。
謎解きはわかれば「あー、なるほどねー!」となるものばかり。
しかし閃きが訪れるまでは、試行錯誤するしかない。
2回ばかり攻略に頼っちゃいましたね…。
そしてゲームの性質上、クリア済勢も配慮しているのか、文字ベースの攻略がほとんどなく、YouTubeを見てなんとか情報を得ました。
このゲーム、いかに相手にわかりやすく自分の状況を伝えるか、相手の伝えてくる情報から状況を把握するかが重要になる、っていうのが面白いです。
コミュニケーション能力のトレーニングになりそう。また違うお話でやってみたい。
あとPL1の方には生トリが、PL2の方にはメカトリが出てきます。
トリ好きはPL1を選ぶとよいよ。頭をひねってる時につつかれて
「うう…やめて…かわいい…やめて…」ってなるから。
【ドラマ感想】ハンニバル S11-14
ドラマ「ハンニバル」シーズン1、完走しました!
楽しかった!
レクター博士への好感度が、見ている間終始揺れ動いているのを感じましたね…。
美しいたたずまい、いざとなればダイレクト心臓マッサージもできる優秀な元外科医の姿、バリツ肉弾戦もできちゃうタフなところ(あの回わたしは博士がんばえーと心のプリキュアライトを振って応援した)、完璧な仕事のために手間暇を惜しまなすぎて一周回って面白い人になっているところ…もうそのまま、シリアルキラー属性をはがして普通に好きにならせて!と言いたい。
しかしこの人やっぱり冷酷な人なんだ、と感じると好感度メーターがぐーんと下がるんです。
犬に微塵も興味も情愛も感じてないとことか。
ウィルの脳炎を知ってて放置したとことか。
もうね、医者にそんなことされたら、一般人は詰みじゃないですか。ぷんすか。
なんでさあ、アメリカ人なのに周りの人は「セカンドオピニオン!」って騒がないのさ。(偏見に基づく暴論)
博士がウィルをどうしたいのかもちゃんと理解しきれずもやもやします。
自分と同じ殺人鬼に堕ちて「友達」になってほしいのか。
面白い症例として観察し尽くしたいのか。
「友達」としてあってほしいなら、脳炎を放置しないと思うんだけど。
死なない程度に見守りつつ放置してたのかなあ。
引き続きシーズン2も視聴予定です。
サブタイトルが日本料理なのが気になる。
【ドラマ感想】ハンニバル S1 4-6
ドラマ版ハンニバル、シーズン1の4〜6話を見ました。
ちなみに、一気に見るなら1本200円(だったかな)のアマプラよりHuluがお得かな、ということでHuluで見てます。
今回の殺人は、連続家族皆殺し事件、人間の背中の皮を剥ぎ、天使に見立てた姿で殺すエンジェルメーカー、クロフォード課長の部下が犠牲になっている切り裂き魔事件の3つです。
1話につき1シリアルキラー。エンジェルメーカーと切り裂き魔のやつがぐろーい。
今回3話見て気づいたんですが、3話に一つくらい、レクター博士の犯行が混ざっていて、ウィルはそれをプロファイリングするたびに、知らず知らず博士の心に近づいていく仕組みになってるんですね。ううん、逃れられない。
それと、博士の犬に対する反応が塩だったので、私の好感度がちょっと下がりました(笑)
ウィルが「餌やりどーも」って言ってるのを聞いて驚愕しました。
あれ餌やりだったの?!あんなのおやつじゃん!!もっとくれ!
餌やりってもっとこうさあ、あんだけ数もいるんだから、カリカリを山盛りにした器と、綺麗な水を満たした器を3セットくらい置いて、食べるとこを見ててさあ…
今回6話まで見たので、シーズン1も折り返しです。
エレガントでダンディな殺人鬼、ウィルの能力を買っている上司、利己的なブン屋(悪役)、という、自分の中のわかりやすいキャラのイメージが、だんだん変化してきたのを感じます。
博士は割と地雷がわかりやすい神経質な人、クロフォード課長は人道と問題解決なら問題解決を選ぶ人。ラウンズ記者も自分の立ち位置はわかっててやってる。
登場当初、ずけずけした人だなーと思ってた行動科学班の同僚カッツも、今では出てくるとホッとします。ウィルを地に繋ぎ止めてあげてー…
【ドラマ感想】ハンニバル S1 1-3
おっもしろかった…早くも今年度トップに踊り出るおもしろさ。
気のそれやすいことには自信がある私ですが、集中がほぼまったく切れずに視聴できました。
「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンスが演じた食人鬼ハンニバル・レクター博士のもうちょい若い頃、ということでいいのかしら?(調べろ)
…(調べた)wikiを見る限りでは、時代、生い立ちからして違う世界線のレクター博士みたいですね。
さて、本作の概要です。
プロファイリングに長けたFBI捜査官、ウィル・グレアム。
彼は事件現場に残された証拠をもとに、事件当時の様子をまるで巻き戻すように脳内で再現できるすさまじい共感能力を持っています。
しかし、それは彼の自閉症傾向と背中合わせの能力で、現場で捜査に携わるにはちょっと精神的に不安定で危なっかしい。
それを押してでも彼の能力を使いたい行動分析課長ジャック・クロフォードは、メンタルサポートを受けさせながら、ウィルに連続誘拐事件の捜査に加わってもらうことにしたのですが、サポート役の精神科医がマッツ・ミケルセン演じるレクター博士。…人選!
視聴者にはレクター博士がカニバリストなのがわかっているので、お食事シーンになるたびに「その肉何?!食べて大丈夫なやつ???」ってなるわけですよ…。おしゃれタッパーに詰めてウィルにデリバリーするのやめてや…
一緒に視聴した友人とフード理論の話になりました。
レクター博士の食べ方は綺麗で、食を楽しんでいるように見える。
フード理論に基づくと、食べることや食物を大切にしているキャラクターは、物語の中で善の役割を担うはずだけど…?
うまく説明できないけど、レクター博士の食べ方は「綺麗な捕食」で、人間の生命力の現れとしての食欲描写ではないからかな…?などと考えました。とにかくうすら気持ち悪いのよ…
あと、ウィルを清潔で大きなタオルケットでくるんで、犬たちが入れ替わり立ち代りやってくるウッドデッキに座らせて、穏やかな午後をすごさせてあげたい。
続きが楽しみです。
【映画感想】ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
長かったフロドの旅も終わりを迎えます。3作目です。
魔法や神秘と地続きだった世界が落日を迎えるときのお話だからか、どこか秋っぽいような、夕暮れのような雰囲気の漂うお話でした。
素朴なホビットたちは、この冒険を終えてシャイア荘に帰ったら、さぞ賑やかな凱旋のお祭りになるかと思いきや、四人静かに飲んでいました。様々なものを見てしまった彼らは、冒険や活躍を純粋に誇ることはできないのでしょう。
指輪を葬ったのに、ビルボがまだ指輪に囚われている様子も描かれていて、そんなビルボにフロドが慰撫するように寄り添っていた姿が、なんとも哀しかったです。
誰かがやらねばならなかった役割とはいえ、二人とも平凡な人としての生は失ってしまったのだなあ。
三作見終わって、ガンダルフがほんと好きだなあと思いました。
フットワークが軽くて好戦的で。
この世に並ぶもののない白の魔法使いなんだけど、わりとおこりんぼで人間味があるところがかわいいです。抱いて寝てたサルマンの水晶玉を壺とすりかえられちゃうとことか。
ミナスティリスでの立ち居振る舞いは、魔法使いというより老将のようじゃないですか。
人の世のよき勢力が負けないようにするのがガンダルフの役割なのかなって。
だとしたら、崩れそうな兵たちに発破をかけて立て直すのも当然なんだけど、「引くな、持ち場に戻れ!」って兵を叱咤するおじいちゃん魔法使い。強い。水戸黄門かな。
それから、徹頭徹尾物理で戦う魔法使いでしたね。
兵に持ち場を捨てて逃げるように命じたデネソールをぶんなぐり。息子共々焼け死のうとしたところをまたぶっとばす。消火の魔法とかかけたらどうかなって思うんだけど、どこまでも物理。
なぜなんですガンダルフ。
愚か者め。魔法とはそういうものではないのだ、とか言われたい。
公開当時はわけわかめだったけど、今見るとエオウィン姫、めちゃかわいかったです。
優しくて気丈で勇ましくて。ファラミアと幸せになってくれ。
それからファラミア。ガンダルフは「デネソール公は正気を失っている。本当はそなたを愛しておる」って言っていたけど、その愛はどこまでも自分本位だったんじゃないかな…。
度々試練に襲われた若い二人ですが、アラゴルンの戴冠式で、並んで良い顔をしていたのが嬉しいです。二人の未来に幸あれ。
あっ、そういえばサルマンと術ジルさんみたいな顔の人はどうなったんだろ。エントさんたちに見張られてそのまんまなのかな。
【映画感想】ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
公開当時、攻城戦すごいって絶賛されてたの思い出しました。それから上映時間長くてお尻痛くなったっけ…
本シリーズの味わいポイントって大別して二つあるなあと思いました。
一つはトールキン原作の「指輪物語」を、ピーター・ジャクソン監督が作品への深い愛とこだわりをもって映像化した世界を楽しむこと。
もう一つは、人の心が揺れ動き、悪に負けたり打ち克ったりするのを見ること。
公開当時はファンタジーの世界に連れて行ってもらえるのを楽しんだ記憶がありますが、今は後者をしみじみとかみしめています。
今回の視聴で、フロドの他にも主要な登場人物の多くに葛藤が与えられているのに気づきました。
メリー&ピピンには、自分たちの分をわきまえて冒険からリタイアするか否か。
アルウェンには、エルフとして不死を生きるか、今にも戦で死にそうなアラゴルンの伴侶として人の世で限りある生を生きるか。
ファラミアには、己の目と信念、ゴンドールの執政の子としての立場、どちらに立って選択するか。
彼らは悩みながらもそれぞれの選択をします。
信念に殉じる、英雄の選択です。
その時点で現実とは同列に語れない、夢物語と言われるのかもしれませんが、私はそこに夢物語の効能があると思うのです。
サムの言う「心に残る偉大な物語」というものです。
(比べてセオデン王が谷に撤退することを選んだのは、人間的でリアルな展開だと感じました。セオデン王の立場には立ちたくないなあと素直に思いました。英雄ではなく面倒ごとと責任を負いつづけないといけない立場の人ですから…)
来週はいよいよ3作目「王の帰還」です。ほぼほぼ内容忘れているから新鮮な気持ちで見られる自信がある!
【映画感想】ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間
若かりし頃のヴィゴ。かっこいいしかない。
今回の感想は、おそらくファンタジーに興味がない人ですら、名前だけは聞いたことがあるのではないかと思われる作品、ロード・オブ・ザ・リングです。
公開当時見たときは、子どもすぎて分からなかったけど、これ、こんなに辛い話だったんですね…。他の誰にも背負えない、その人だけの逃れられない重荷を背負って長い旅をする。
それって人間の人生そのものですよね。
旅の前、シャイア荘でガンダルフを迎えたフロドは、目は明るく輝き頬は薔薇色で、生き生きとかわいらしい若者でした。
それが、指輪を受け取り、その恐ろしい力を身をもって知り、偉大な魔法使いもエルフの長も奥方もそれを代わりに引き受けることはできないと悟るにつれ、フロドの顔色は蒼白になり、悲しみを湛えた表情に変わっていくのです。
それは、子ども時代を終えて、人生の苦しみを知った大人のようだと思いました。
たとえこの務めから解放されても、あの無垢な笑顔は戻らないんだなあ…
以下、雑感を箇条書きで。(うまくまとめられないので)
・裂け谷に行った時のエルロンド(そんなもんウチに持ち込むな)って顔に書いてあるのが好き。人と一緒に戦争した経験があるせいなのか、エルフなのにおじさんぽい親しみ感というか、中間管理職感があるのがいいですね〜。
・ガンダルフ対サルマン、魔法の皮をかぶった物理で殴り合ってて笑った。FGOマーリン並に素殴り強いねあんたら!ひょっとして、二人ともほとんどの属性攻撃は無効になるから、物理で殴るしかないのかもなーなどと考えたゲーム脳。
・シャイア荘の美しい緑の村…祭り…ミッド…うっ、目が回る…
もう!まだ映画そのものも見てないのにすっかり汚されちゃったじゃないの!
おのれアリ・アスター監督!
来週も続きを見る予定です。わくわく。